原田ひとみ アコースティックライブ2016

原田ひとみのアコースティックライブに行ってきた。そもそも原田ひとみを知ったのが2007年頃にアニメ経由でefを知って、ゲームPVで聞いた悠久の翼に感動したのが初めなので、実に9年の時を経てついにライブイベントで実物を見られたことになる。

事前に1stアルバムのglanzendを何回か聞いたが、結論から言えば、今回のライブはカバー曲ばっかりだったので特に関係なかった。自分は声が好きなので、カバーでも聞ければよいというスタンスである。

カバーとはいえ、原田ひとみのよく通る力強い声で歌うと、元の曲とはまた違った味わいがあって楽しい。歌い方や声質の似ている林原めぐみの「Infinity」や島谷ひとみの「アンジェラス」はもちろんうまくハマっているし、アイマスの「エージェント夜を往く」や初音ミクの「メルト」もとても良かった。というか、メルトを生で安定して歌えるのがやばい。人間を殺しにかかってくる高音部もなんなく歌い上げ、その後すぐに普通の声に戻してまったくブレないのは、さすがと言ったところ。

MCトークも面白かった。Twitter等で結構エキセントリックな人だというのは知られているが、現実でもあのままの言動で、隙あらばおっぱいの話をしている。入院中に暇だったからという理由で一気に作り上げた同人ノベルゲームが、周囲の知り合いにイラストや音楽、声を頼んだらみんなプロだったので、同人とは思えない異常に豪華なキャストになっているという話は、面白いというのはもちろん、純粋にすごいと思った。これが業界人か……。あと、MC中も座っている回転椅子を左右に振ったり、履いているタイツをしきりにいじったりしていて、落ち着きがないのがちょっと面白かった。

坂本真綾の古いアルバムの曲や、「ショムニ」の歌を歌いつつ、新人声優が10代でジェネレーションギャップを感じるという話から、犬夜叉の「アンジェラス」は最近だからみんな知ってるよね!と言い始めたのは様式美という感じ。犬夜叉ってもう12年とか前……。

最後は回レ!雪月花で、全員起立&ペンライト振り。音域のやばいメルトはちゃんと歌えてたのに、早口がやばいこの曲は途中で歌えなくなってた。まあしょうがないね。

欲を言えば、efの曲を歌ってほしかった。とは言ってもefすらもう8年とか前の話なんだよなぁ。