株取引の覚え書き

株式の取引についてたまに気になって調べるということを既に複数回繰り返したので、いい加減文書として残しておく。

利益源

株取引で利益を得る方法は大きく分けて2通りある。

  • インカムゲイン-株式に対して会社が支払う配当による利益。
  • キャピタルゲイン-株式を売却したとき、買値と売値が異なることによって、その差額から生じる利益。

どっちもまとめて投資と呼ばれているが、基本的に証券取引所に出ている株式を買っても、それを発行した会社には何の得もない(会社が資金調達のために株式を新しく発行した瞬間は別のはずだけど、この状態の株式に何か特別な名前はあるんだろうか?)。株式に投資したのだから直感的には株式そのものの価値が成長しそうに見えるが、たぶんこの場合の「投資」は取引者がその人の資産の成長に投資しているということなんだろうと思う。

インカムゲインの金額は会社の利益と直接結びついているため、比較的扱いやすい。株価があまり大きく変動しないという前提に立てば、買値比で配当が1%とかある株式を購入することで、銀行に預金しておくよりも効率よく資産を増やすことができる。もちろん、必要な時に株式を全て買値付近で売却できる必要はある。一方、キャピタルゲインは短期で株価が大きく変動するような銘柄を狙うことが基本になるため、ギャンブル性が高い。次のセクションでも書くが、株価が変化する仕組みが不明瞭なため、FXや先物取引とどう違うのかがよく分からない(一般に株取引はこれらの取引よりも安全、堅実というイメージがあるように思う)。

取引手順と価格の決定
株式の取引では、売り手と買い手が(価格, 口数)の2つ組をそれぞれ宣言して、価格ごとに証券取引所にプールされる。同じ価格のところで十分な数の売買が揃った瞬間に、その取引が成立する(ザラバ方式)。妥当な価格がどのようにして決まるのかは謎。株式そのものの価値はインカムゲインと経営権にあると思われるが、株取引をしている人の多くはこれらにほとんど興味がなさそうに見える。ただし、特定の産業が潤ったり衰退したりしそうな気配を見せると連動して株価も変わるようなので、このような株式そのものの価値に興味がある人の存在を仮定して(実際には全く存在しないかもしれない)、みんな動いているのかもしれない。
参考資料