メキシコに行った

今年の目標1.5/10。

せっかくアメリカへ出張したので、帰りがけにメキシコシティへ旅行した。

治安

街は汚いけど治安が悪いということはなく、夜に歩いていてもスリに遭ったり事件に巻き込まれたりということはなかった。Doctres等の危険と言われているエリアは避けていたものの、観光地なだけあって、普通に生活する分には大きな問題にはならなそうだと感じた。 交通マナーは悪い。自動車から20cm程度離れていれば安全だと思っているのか、ギリギリの間隔で追い越しや割り込みをかけてくるし、曲がっている途中の車を曲がりながら追い越したりする。対象が人間でも同じで、横断歩道を渡っていても歩行者ギリギリまで寄って止まったり、歩行者のすぐ側を徐行しないで走り抜けていったりする。また、小さい交差点や夕方のラッシュ時はめちゃくちゃに混んでおり、交差点の中まで自動車がひしめき合っているため、歩行者は車の間をぬうように横断する必要がある。その状態でも少し隙間が開くと平気で間隔を詰めてくる。最初はかなり怖かったが、現地の人の真似をして2,3日過ごしていたら慣れた。

生活

言葉はほぼスペイン語しか通じない。英語と似ているので、単語をいくつか覚えれば喋ることはそんなに難しくないが、聞き取るのは付け焼き刃ではなかなか難しい。会計等で数を聞き取ることはできるようになったが、ちょっと複雑なことを言われるとすぐに会話できなくなる程度にしかならなかった。 とにかくどこでもチップを払う必要がある。例外はコンビニや観光地の物売りくらいで、だいたいの場所では会計の後にチップを置いて出るか、レジに置いてあるチップ入れにチップを入れる。クレジットカードだとアメリカと同じでチップ欄を埋めれば良いのだが、メキシコはクレジットカードを使えないところが多いと聞いていたので基本的に現金で払うようにしていたため、最初は払い方が分からずに戸惑った。常に小銭を持っておく必要がある。 移動はUberが便利だった。タクシーはスペイン語が話せないとトラブルになることが多いらしいので、全く喋らなくても良いのは安心感がある。

例によってホテルのクリーニングは高いので、洗濯は洗濯屋を使った。コインランドリーの文化はないらしく、代わりにあちこちに洗濯屋がある。自分の使ったところは3kgで65ペソだった。洗濯物を渡して料金を先払いすると引換券を渡してくれて、指定の時間以降に引き取りに行けばよいの で、これもスペイン語が怪しくても使える。早めにやってくれとか交渉したいんだったら別だけど……。

街中

ビジネスエリアは近代的なビルが建っており、街も比較的きれいに保たれている。それ以外の箇所はあまりきれいではなく、屋台が至るところに出ていることもあり、生ゴミのような臭いがある。道路や歩道は質が悪く、よく凸凹や割れ目があったり、砂利がむき出しになっていたりする上、場所によっては水はけが悪く、雨の後は巨大な水たまりができていたりする。また、雑に道路を掘り返して工事している光景をよく見た。中でも街中の細い道をまるごと掘り返して通行止めにし、自動車はおろか歩行者も横断できなくなっているのはメキシコならではの雑さを感じた。

食事

街中の至るところに屋台が出ていて、10〜50ペソ(1ペソはおよそ6円)で大体のものが食べられる。建物に構えている店はもう少し高く50〜150ペソ程度、もっと高級なレストランでは300〜500ペソが相場になる。味付けは全体的に素材の味+強めの塩味というものが多く、サルサ等で味を調整することが想定されているように感じる。実際、食事をすると必ず数種類のサルサが器に入って出てくる。食事を頼むと大抵トルティーヤが付いてくるので、適当に丸めてパンのように食べる。

タコス

アメリカのタコスと異なり、大抵具は1種類しか入らない。任意で玉ねぎ、レタス、パクチー等をトッピングできることもある。

ポゾーレ(大粒のとうもろこしの入った、ダシの強いスープ)

モーレ(カカオのソース)料理

エンチラーダ

目玉焼き

サルサソースがかかっていて、半熟の黄身とよく合う。

2枚目は小さい鉄鍋に目玉焼きが入っていて、その上から鍋いっぱいにソースがかけられている。

プルケ

東日本大震災の影響でまどか☆マギカの最終話が3話連続放送になった当時、「謎の白い液体」としてCMで流れまくり深い印象を残したアレ。これを蒸留するとテキーラ(メスカル)になる。味はマッコリやどぶろくのクセが強くなった感じで、蜂蜜酒やワインに方向性が似ている。

個人的にはあまりメキシコの味付けが舌に合わず、Tex-Mexのようにアレンジされているものの方が食べやすいと感じた。

また、数日滞在していたら下痢になった。日中は活動できる程度には収まっていたのでしばらく様子を見ていたのだが、夜ごとに腹痛と水下痢を繰り返すようになり、流石にまずいと思って薬局でTredaという薬を買った(下痢の薬をくれと言ったらこれが出てきた)。この薬はよく効いて、飲みながら1日安静にしていたら完全に治った。後で調べたところ、外食の生野菜は飲用不適の水道水で洗ってある可能性があり、食中毒の感染源になるらしい。発症した日は生の玉ねぎの入った屋台のタコスや、レタスとトマトの入ったハンバーガーを食べていたので、疲労と重なって発症したのではないかと思う。

観光

宿泊していたホテルが提携している観光ツアーがあったので申し込み、周辺都市を観光した。

テオティワカン遺跡

謎の滅亡を遂げた古代文明の遺跡。どことなくイタリアのポンペイ遺跡を思い出す。

でかいピラミッドがあり、登ることができる。

遠くの火山(名前不明)がたまに噴火し、白煙を噴き上げているのが見えた。

プエブラ

メキシコシティ周辺もいろいろある。

ろう人形館

歩いていたら見つけた。結構リアルな上、量があるので面白い。

人類史博物館

アステカやマヤ文明を初めとした、メキシコの歴史を所蔵している博物館。

チャペルテック城

城。英語の案内がなく、歴史的な位置付けはよく分からなかった……。

ルチャリブレ(メキシコのプロレス)

30分弱の3本先取マッチが6本あった。日本のプロレスは知らないが、あまりガチンコ感がなく、殴りも受けもかなり手加減しているように見えた。でも面白い。

まとめ

国内旅行と同じようなノリで雑に歩き回ったり歩き回らなかったりしたが、スペイン語が話せるともっと楽しめると思った。食事が合わないのは少し辛いけど、人によるのかもしれない。