MCUマラソン1

なんか話題になってるので先日Avengers: Endgameを観て、MCU面白そうだなと思ったのでシーズン1から順番にYouTubeで観始めた。Endgame以前に観たことあったのはANTMAN、Guardians of the Galaxy 2だけ。アイアンマンも見た目はどっかで見て知ってた(そういう話を同僚にしたら、お前それでEndgame観に行ったとかマジかと言われた)。

MCUについて

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Marvel Comics原作のスーパーヒーローを実写映画化して、更にクロスオーバーさせるという壮大な同人誌みたいなシリーズ。Endgameもストーリーの詳細は全然分からなかったけど映画の分だけでも楽しめたし、個人的にもこういうオムニバス形式っぽい作品は好き。ドラクエ4とか。

以下、個々の作品の感想なのでネタバレ。Endgameのネタバレもあるので気にする人は注意。

Iron Man

Endgameでめちゃめちゃ格好良かったトニーが全ての始まり。最初からアイアンマンなのかと思ったら、ちゃんと理由があってリアクターを付けることになってて、変身も完全にメカニックなのが面白い。Proof that Tony Stark Has a HeartというのはEndgameで見せた勇姿にちなんだものかと思っていたけど、ここにオリジンがあるんですね。そう考えるとあのシーンも思った以上の深みが出てくる。

アメリカを守っているという自負によって、人殺しの道具である軍需産業で富を得ていると事実とバランスを取っていたものの、「悪者」に自社の武器が横流しされている現実を目の当たりにして支えが崩れてしまい、そこから人を助けるアイアンマンに変身するという、敗北と克服の物語になっているのが良い。克服の手段がエンジニアリングであるのも良い(現実的ではないけど)。3Dモデルを空中で操作できるCADや、賢いAIやロボットアームといった半分SFみたいなギミックも良い。アイアンマンの公開は2008年だったらしく、自分が攻殻機動隊電脳コイルといった作品に触れた頃でもあるので、当時観ていたら人生に影響を与えていたんじゃないかなあと思う……がどうだろう。単に歳を取ったから、オッサンのトニーが頑張る姿に共感するようになってしまったのかもしれない。

The Incredible Hulk

Endgameだと見た目と行動、過去と現在のギャップでギャグ担当みたいになっていたハルク。軍事研究がきっかけで生まれ、最初は自分でも力を制御できないで逃げ回るしかないと、なかなかヘビーな生い立ちだった。Iron Manとは打って変わって、SFっぽい要素はハルクの生い立ちに科学研究が関わっていることくらいで、基本的にはブルース(ハルク)とエリザベス、ロス将軍の思いが交錯する、アクション重点の人間ドラマという雰囲気だった。ブロンスキーは最初から噛ませっぽい立ち回りだったけど、ラスボスになっても強い噛ませという感じだった。

最後にトニーが出てきてAvengers計画についてロス将軍と話すとき、"I've always felt hardware was more reliable"って言ってるのが良かった。やっぱりトニーはそうだよね。