2021年の目標 - 1月まとめ

忘れてないですよ。

osak.hatenablog.jp

4ヶ月の日本暮らしからアメリカに帰ってきた。以前にアメリカの長期出張から日本に帰ってきたときも思ったけど、久しぶりという感慨もあんまりなく、出かけて行った時のシームレスな続きとして日常が始まる。

そういえば、日本で住んでいたのが大宮で、シンフォギアの聖地であるところの調神社に近かったので初詣に行っておみくじを引いてきた。

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おみくじ引くのはいいけど翌日には完全に内容を忘れ去っていてあんまり意味を感じないので、ここに記録として残しておく。


ゲーム。最近体調が優れないのがいかにも運動不足のせいという感じだったので、一念発起してリングフィットアドベンチャーを始めた。現時点で1週間続いている(仕事とのリズムが噛み合わず1日飛ばしたけど)。初期運動負荷17から1つ上がって現在運動負荷18で、ゲーム内時間(実際に運動している時間だけをカウントしているらしい)で1日15分程度プレイしている。実時間は30~40分くらい。ステージ4に入ったところまで進んだ。

こんなに流行っているんだから面白いんだろうなと思ってはいたけど、予想に違わず面白い。スキルで要求される運動が適度に負荷をかける感じで設定されているのと、あと単純にステージを歩き回りながらいろいろな物を空気砲で撃ったり吸い込んだりするだけでも楽しい。体力の問題から1日あたりのプレイ時間がかなり短く制限されていることも効いているのかなと思う。元々プレイヤー自身のスキルが上がっていくタイプのゲームは好きなんだけど、リングフィットアドベンチャーはまさに直接的にスキルが上がっていくので親和性が高い。この感覚はDDRを遊んでいたころに、譜面は見えるのに足が動かなかったり体力が足りなかったりして踏めない曲をだんだんと克服していく感じにかなり近い。実際DDRのために腹筋したりしていたし……というのももう5年以上前の話になってしまった(老人)。

あとはGetting Over Itをちょっとやった。縦穴を抜けるとこまではできたけど、そのまま勢いで左に吹っ飛んでスタート地点近辺に戻されて以来復帰できなくなってやる気がなくなってしまった。死に覚えゲーなのはいいんだけど、マウスを振り回すという操作があまり好きじゃないので、もうしばらくやらないと思う……。


新しい勉強。引き続き集合と位相をやっている。内田位相の7章中盤、チコノフの定理まで進んだ。きちんと証明を書き下して理解したり、練習問題を解いたりするところまでやっているので、進むのに時間はかかるけどあまり変な詰まり方をせずに進めているのは良い。週1の進捗報告会で話せる内容もだんだん濃くなってきていて進歩している感じがある。

これに関連して、Twitterで流れてきた「集合と位相をなぜ学ぶのか」を読んだ。普通の教科書ではトップダウンで定義や定理を導入してから性質を示していく一方で、この本は数学史を振り返り、なぜ集合論や位相論が必要とされたのか、これらが数学の独立した一分野として認識されるまでにどのような積み重ねがあったのかを辿っていく、ボトムアップの構成になっている。内田位相も含め、数学についての話は「なぜこの定理があるとうれしいのか」「なぜこの定義にするとうれしいのか」という点に直接触れられないことが多いので、全体での位置づけを理解するという点でかなり面白かった。そういう点ではこの本は特に徹底しており、思索の長い歴史を辿っていった上で、最後のページで満を持して「位相空間」という言葉が初めて定義される。「なぜ学ぶのか」というタイトル通り、とりあえずこの本を読んでみて、少しでも興味が出たら集合と位相を真面目に勉強してみるという使い方でもいいと思う。


体重。アメリカの自宅に帰ってきたのでまた毎日測れるようになった。現在67.5kgくらい。リングフィットアドベンチャーの効果で体重が減らないかと思っているけど、まあまだ1週間なので効果は見えない(そのリングフィットアドベンチャーでは、結局モノを言うのは食事の内容だという豆知識が紹介されていたけど……)。


日記。つけてないな……。何も習慣がないところにいきなり習慣を滑り込ませるのは難しい。こういうのは形から入ったほうが続きやすいというのが経験的に分かっているので、日記帳を買うべきだろうか。できれば電子データとして検索できるようにもしたいんだけど、単にサービスに登録するとかそういうディレクトリを作るとかだけだと、物理的な形がないのでどうにも習慣化しにくい。


旅行。まあこの状況下で当然できるわけもなく……。コロナウイルスのワクチン接種が始まっているようなので、早く収束するといいな。


読書。とこはるさんに勧められた「習得への情熱」を読んだ。チェスでIGMになった後太極拳に目覚め、そっちでも世界最高峰の大会で優勝したすごい人が書いている本で、技術の習得とはどういうプロセスであるか、何が重要であるのかといった方法論を細かく論じている。内容のほとんどは本人の経験と内観から得られた法則なんだけど、その内観が異常なまでに深く、自分が良いパフォーマンスを出せた時の心理状態と悪かった時の心理状態を比較してその状態に至った原因を追究するなど、常人では感じたとしてもなかなか到達できない客観的な観察を形にしている。さらにそれを平易な文章と豊富な具体例を使って、常人の読者でも追体験して理解を共有できるように表現しており、本当に天才的なバランスの本として仕上がっている。そんな本なので得るものは大きく、自分の中でも感じてはいたけどほとんど「運」として片づけていた要素が、実はコントロール可能なものであるという視点を持てたのはかなり貴重な体験だと思う。何かを学習している人は絶対に読んだ方が良いと思う。

あと、Twitterのプロモーションで流れてきた「コーヒームーン」を読んだ。

同じ時間を繰り返すタイムループものだけど、主人公は特に現状を変えたいと思っているわけではなく、だらだらと時間が過ぎていくという退廃的な雰囲気が独特で良い。絵柄も雰囲気とマッチしている。


今年もちゃんと月例の振り返りを書くところから始められた。えらい。諸事情により今の家から引っ越さないといけなくなったので、2月は問題なく引っ越せることを目標にしたい。