あずさ

飛び石だけど祝日だったので、かねてより考えていた旅行をしてみた。題してあずさ巡り。

12時ちょうど発のスーパーあずさに乗って松本まで行く。スーパーでないあずさに乗れれば良かったが、計画性のある旅行はできないのでこうなる。

スーパーあずさあずにゃん

桔梗信玄餅アイス。この手のアイスの例にもれずめちゃくちゃ固いが、しばらく日なたに置いておいたら溶けて食べられるようになった。バニラアイスに黒蜜と小さい信玄餅が入っている。

アイスを食べていたり本を読んだりしているうちに松本着。ここで観光することは目的ではないので、さくっと大糸線に乗り換える。1時間に1本程度しかないが、次は20分ほどで来るらしい。待ち時間に宿を予約する。

松本駅から10分程度で梓橋駅に到着する。周辺には民家とスーパーとパチンコ屋があるくらいで、普通の意味での観光場所はない。でも梓橋はある。

梓川に架かっているから梓橋。肝心の川はこんな感じで、きれいだけどまあどこにでもありそうな川である。

その辺を散策していたらいつの間にか40分ほど経過していて、帰りの電車が来そうだったので駅に戻り、そのまま松本まで帰ってくる。宿はバスに20分くらい乗らないと行けず、チェックインまでまだ時間があったので、適当にその辺を散策することにする。

街中を歩いているだけで日本アルプスの山が見えるのがすごい。

松本市内でも梓要素がちらほら見える。あずさが安い!

神社があったのでとりあえず参拝する。名前を撮ってくるの忘れてた……。

いい感じの時間になったのでバスに乗って宿へ。泊まったのは富田屋別館というところ。

部屋に置いてあったくるみ餅。味は完全にくるみゆべしで、更に砂糖をまぶしたようなお菓子だった。

温泉に入ってからごはん。手前が唐辛子味噌、まぐろの角煮、豆のサラダ。奥が鱒の刺身とすり身のカニあんかけ。右は霜降り牛。左に見切れているのは地酒の岩波。この時点で結構多いけど、まだ全部ではない。どれもおいしい。

後から来た鮎の塩焼きと、アジの南蛮漬け。南蛮漬けは酢をほとんど使っていないらしく食べやすかった。

牛肉の付け合わせについていた葉っぱ。キラキラしているので凍らせた何かだと思っていたら、アイスプラントと言う植物で、元からこういうものらしい。肉厚でシャキシャキしており、複雑な塩類の味がかすかに感じられる。

味噌汁、炊き込みご飯、天ぷら。味噌汁はキノコがたくさん入っていて、炊き込みご飯は薄目の味付けでおいしかった。この辺で日本酒をお代わりして、岩波の生酒というのにしたけど、写真を撮り忘れていた。宿のおばちゃんの話によると、酒蔵がこの宿のすぐそばにあるらしい。他にも、飛び石連休のせいか休みなのに全然人が来てくれなくて暇だという話もしていた。

デザートの葛餅。

食事の後は会社のメールを確認したり、趣味プログラミングでRailsの環境構築をしたりしていた。MacVagrantとChefでRailsをデプロイできる環境を作ろうとしていたら、Mac固有の問題や各ツールのバージョン相性など、かなりハマりポイントが多くて時間が無限に吸われていった。環境構築はそれ自体が目的みたいになってしまいがちで厳しい。

明けて翌日の朝ごはん。ハム、小松菜としめじのおひたし、山芋、めかぶ、白和え、味噌汁、白菜の浅漬け。どれもおいしいが、夜に結構食べたのでちょっと量が多く苦しい。

チェックアウトするとき、宿のおっちゃんになんで梓橋なんて行ったの?と聞かれた。あずにゃんが好きだからとか言っても通じそうな気がしなかったので、スーパーあずさの名前の元になった川を見てみたかったとか適当なことを答えた。あとモバイルバッテリーを宿に忘れて、宅配便で送ってもらう羽目になった……。旅行に行くと結構な確率で何かなくしてしまう。

帰りのバス停は梓やという店の前だった。

金曜は有給を取ってもよかったのだが、朝のあずさに乗ればまあ昼過ぎくらいには会社に着くなぁと思って出社する前提で動いていたので、そのままの計画で進む。松本市内は1日くらいかけて回っても面白そうだったが、また次回。

帰りはスーパーではない、普通のあずさに乗った。行きをスーパーあずさで妥協してしまったのが気になっていたので、ここで消化できてよかった。

土産として岩波の吟醸を買って会社に持って行ったが、冷やして飲んだら日本酒臭さが強くて今ひとつだった。ぬるくなったら良くなったが、クセが強いので食中酒として飲んだほうがおいしそう。宿で飲んだのが良かったのもそういう理由かもしれない。