ワイルドアームズ日記 その14

セシリアがアーデルハイドを強く思い浮かべたことで、渡り鳥一行は無事に次元のはざまから脱出し、アーデルハイド近くの空き地に転送された。しかし、腕を切断したロディは、人間ではなく機械の体を持っていることが他の2人にもバレてしまう。というか、ロディ本人ですらその事実を知らなかったらしく、ショックを受けている。とにかく早く傷の手当てをしないといけないということで、エマ博士のところへ連れていくことになった。

一方ジークフリードは、内海に沈没したフォトスフィアの中に転送された。そこで待っていたのは異形と化したマザーで(もともと異形みたいなもんだが)、ジークフリードを食べてしまう。

エマ博士によると、ロディの体は古代技術によって作られており、人間の力ではどうしようもないという。そこで、タウン・ロゼッタにいるマリエルなら何か分かるのではないかということになり、話を聞きに行った。すると、ロディの体は1000年前にヒトとエルゥが編み出した禁忌の技術「命ある金属」によって作られているという事実が明かされた。技術の詳細は教えてくれなかったが、どうもこの技術を編み出したことの罪滅ぼしとしてマリエルは地上に残っていたらしい。当然ながら、ファルガイアにはこの技術を知っている者はおらず、左腕を治すことは絶望的だと思われたが、大戦の後にエルゥが移り住んだ浮島「エルゥ界」であれば可能性があるという。

マリエルがアルニムを育てていた聖森の塚の奥に、謎の装置があった。マリエルによればこれはエルゥ界とファルガイアを繋ぐゲートらしい……という話をしていたら、マリエルが突然腕を切った。ゲートを起動させるためにはエルゥの命が必要なので、優しさや勇気を教えてくれたロディたちのために、今度はマリエルが身を挺して救おうとしてくれている。そしてゲートは起動し、4人はエルゥ界へ……。

マリエルはこのまま死んでしまうのかと危惧したが、なんとか生きていてくれた。エルゥ界の方の塚を出るときに他のエルゥに見つかり、罪人の妹として追い返されそうになったものの、このまま返すと人間にゲートを見つかる危険があるということで、長老フルカネルリの判断を仰ぐため、町に連れてこられた。

フルカネルリの話によれば、ロディを初めとするホムンクルスはヒトとエルゥが1000年前の大戦時に作り出した人造兵器で、心をもつためにARMとのシンクロも可能という触れ込みであったらしい。しかし、強力すぎたホムンクルスは作り主の思惑を離れて殺戮兵器と化し、手に負えなくなったため封印されてしまった。その一つがロディなのだという。ところが、ロディはゼペット爺さんとの交流を通して優しい心を手に入れ、殺戮兵器として目覚めることはなく、それどころか世界を守るという使命に目覚めた。それを聞いたフルカネルリは少し態度を軟化させたものの、1000年の時は長く、既に当時の技術も失われてしまっている。マリエルがガーディアンブレードを使うことを提案したが、ヤードなどで聞いた通り、ガーディアンブレードはその制御不能なまでに強大な力でファルガイアを不毛の地と化した武器であり、しかも砕け散ってしまっているため、どうしようもない。

それでもマリエルは諦めず、暴走したガーディアンブレードを作った咎で幽閉されている、兄のバシムに頼みに行こうという。ガーディアンブレードの再生に成功するなどは奇跡に近いことだが、マリエルは奇跡は自分の手で起こしてこそ意味があるという。それは、絶対に、絶対です!

フルカネルリも真の奇跡など信じてはいないが、ファルガイアのガーディアンたる「人間」であれば「奇跡」を起こせるのではないかと期待している様子である。さらっと重要な情報が明かされたがそれはさておき、努力の果てに奇跡とも思える結果をつかみ取るという精神はシンフォギアに通じるものがある。奇跡じゃなければ、愛、ですね……。

町中で聞き込みすると、どうやらバシムのところへ行くにはフォレストプリズンという迷いの森を通らなければいけないらしい。しかもなぜか、生命のガーディアンが迷い込んで出れなくなっているという。おい……。建物の中にいる老人の1人から「たましいの鍵」をもらい、これでガーディアンを助け出してくれと頼まれた。

また、エルゥのほこらによる転送装置は、普通に使っている分には問題ないが、強い衝撃を与えたりすると壊れてどこか見知らぬ場所へ転送される恐れがあるらしい。なんだそれ、怖いな……。

フォレストプリズンの入り口には猿がいて、迷わないためのコツを教えてもらった。片手を壁につけて歩けばいいらしい。そのタイプの迷路なのか……と思って左手を壁に付けて歩いていると、途中で木に阻まれて続行不可能になった。だめじゃん……。仕方ないので猿の行ったことは無視して適当に歩き回っていると、大きい宝箱があったので、たましいの鍵で開けてみる。すると中から生命のガーディアン、オードリュークが出てきて、奥の泉まで走っていった。追いかけるとそのままプレートになった。

普通に歩き回っているだけでフォレストプリズンを抜けて、バシムの工房にたどり着くことができた。バシム曰く、確かにガーディアンブレードを使ってロディの左腕を修復することは可能だが、ガーディアンブレードはあまりにも危険なため、バシムは再び打つつもりはないという。しかし、打ってほしいのは武器ではなく生命であるというマリエルの説得に心を動かされたのか、材料さえあればと承諾してくれた。生命の宿った金属を作るためには「生命」と「魔」のガーディアンの力が必要で、「魔」のガーディアンは「デ・レ・メタリカ」という魔導書に宿っているという。そういえば封印図書館の奥にそういう名前の本があって、強力な封印で読めなくなってたな……。

ゲートを通ってファルガイアへ戻り、封印図書館の奥で本棚を調べると、今まで開きすらしなかったデ・レ・メタリカがひとりでに開き、ザックとセシリアを中へ吸い込んだ。中はいつもより難しい謎解き満載のダンジョンで、ネクロノミコンという不穏な名前のモンスターがザコとして出てくる。途中の宝箱の謎解きは30分程度考えても答えが分からず、結局攻略サイトを見てしまった……。

最奥には「魔」のガーディアン、ドラス・ドラムが待っていて、珍しくボス戦をしないで仲間になった。

バシムの工房へ引き返し、ロディの左腕を打ってもらう。移植手術は成功したものの、ロディが心を閉ざしてしまっており、過去のゼペット爺さんとの思い出に浸りきって、目を覚ます気配がない。看病するセシリアが近くで眠り込んでしまうと、ロディの夢の中に入り込んで、ロディの過去を追体験することになった……と思うと、ロディを取り込もうとしている夢魔が姿を現した!

こちらはセシリア1人しかいないので回復が不安だったものの、エリザベートは呪文主体で攻撃してくるので、プロテクトで魔法防御を上げた後、ひたすらセイントを打ち込むという方針でうまくいった。また、ミスティックでフォースを使わずに済むので、ハイ・マテリアルを使って強力な攻撃を打ち込むという戦略が使えた。というかハイ・マテリアル普通に強いし、回復はヒール・プラスとハイ・ヒールに任せてセシリアも攻撃用にフォース溜めたほうがよさそうな気がしてきた。

エリザベートとの闘いと、ロディの過去の記憶を通して、セシリアが真の愛とは何かに気付いた。愛されるには、まず自分が何かを愛さなくてはならない。そして、愛するからこそ命をかけてファルガイアを守れるという理由。この真実にたどりつき、愛のガーディアン、ラフティーナの力を手にした。

目覚めたロディも、機械の体を受け入れ、さらに機械であることを利用した戦いができるというバシムからの言葉にヒントを得て、新しいフォース「ブーストアタック」を覚えた。これでボス戦も楽になるかな?

次回はファルガイアに戻って、プロトウイングを手に入れるところから。