ワイルドアームズ日記 その10

コートハイムは色々と追い詰められた人たちの村らしい。村人たちの話を総合すると、ミラーマでARMの研究をしていたマックスウェル氏がこの村に移り住んできて、孤児を引き取って世話を始めたことで、今のコートハイムが出来た。マックスウェル氏には二人の娘がおり、そのうちの一人はジェーンという名前である。あっ、これ孤児を養うためにカラミティ・ジェーンが賞金稼ぎをやっていて、父親はそれを知らないというパターンか。

ジェーンは子供たちから「おやびん」と呼ばれている。その呼び方、メダロットのキクヒメ以外で初めて見たぞ……(と思って検索したところ、電脳コイルのイサコもおやびんと呼ばれていた。完全に記憶の彼方だった)。かなり慕われているようだが、カラミティ・ジェーンっぽい活動に関する言及はないので、やはりそっちの活動は隠しているっぽい。

北の方にある屋敷に行くと、マックスウェル氏本人がいた。この人はゼペット・ラグナイトという老人に師事してARMの研究をしていたというが、その老人こそがロディの死んだ祖父だという。ここでようやく謎だったロディの過去が明かされる。孤児だったロディをゼペットが拾い、長い間渡り鳥として行動を共にしていたが、ゼペットは旅の途中で負ったケガが元で死んでしまう。ロディはゼペットの形見としてハンディキャノンを受け継ぎ、孤独な渡り鳥として旅を続けていた。

ロディが過去を話し終えると、マックスウェル氏はゼペットと過去に研究していた「飛空機械」について教えてくれた。南東にある「風の中のエピタフ」に研究途中のガラクタが色々と置いてあるらしい。アースガルズが手に入って浅瀬を渡れるようになったばかりなのに、もう空も飛べるようになるのか!さっそく行ってみることにする。

風の中のエピタフは南東というよりは真東にあった。エピタフの中にはあからさまにガラクタっぽい機械があり、ゼンマイを巻くと動き出したが、そのまま壁に衝突して壊れてしまった。本当にポンコツだな……。

塔を上っていくと、青い獣が立っていた。マジックスタッフで叩くと「ついてこい」という。迷路のような回廊を抜けたところで、あの狼は欲望のガーディアン「ルシエド」であることが分かった。信仰がなくなっても人間の欲望は残り続けるからか、他のガーディアンと違ってまだ力を残しているらしい。

上階にあった本で歴史の勉強。滅んだアークティカは、もともと古代文明の力によって栄えた街だったらしい。また、古代文明の時代には人類は鉄の船で空を飛ぶ手段を持っていたが、現代では失われてしまっている。どこもかしこも古代文明だ。

一番右はすけべぼん。男の人って、こういうすけべぼんとか好きだよね。

仕掛けを解いて、ワルプルギスの夜を入手。完全にまどかマギカの印象になってしまった名前だが、この世界のワルプルギスの夜は本の名前で、空を飛ぶ技術についての記述をまとめたものらしい。この本の名前を奥の機械に入力するとすけべぼんの本棚が動いて階段が現れた。その先でローラーダッシュを入手。これでベルトコンベアに逆らって走れるようになる(ただし壁にぶつかるまで止まらない)。

塔の最上階で、ポンコツ機械が別の機械を爆発させたことがきっかけで、ザックが早撃ちのヒントを得る。しかしそこから敵に遭遇しなかったので、早撃ちの真の能力が分からないままボス戦へ突入した。ボスはベルセルクを両断したブーメランと、なんとガーディアンのルシエド。しかもこいつらが異常に強く、素早い上に一撃で600~700ダメージの攻撃を突っ込んでくる。こっちの最大HPはせいぜい1500といったところなので、攻撃が集中するとすぐに死んでしまう。いつも通りにハンディキャノンとミスティック回復戦法を取るが、回復が全然間に合わずに負けてしまった。

敵が強すぎて心が折れたので、さすがに何か取り逃しているんじゃないかと思っていったん塔から出て、辺りを探索してみる。

コートセイムの南東の森に結界のほこらがあり、確かに結界が張ってある。奥はいくつも部屋があるが、誰もいない。なんなんだここは……。魔法で閉ざされているドアもあるが、デュプリケイターは使い切ってしまっているので開けられない。

そういえばバスカー集落でゼファーの風がどうのというイベントがあった気がする。アースガルズを起動したし、徳を積んだ気がするので今こそ何か起こるのではないかと思って、バスカー集落を目指してヤードから逆走を始める。途中のエルゥのほこらにワイヤーフックを使わないと入れない部屋があり、クレストグラフやマジックキャロットを手に入れた。また、サンドリバーの途中に読めない石碑があったのも気になっていたので寄ってみたが、依然として読めないままで何も変わらなかった。ゼファーの導きも得られず、逆走はほとんど無駄足に終わってしまった。

アイテム面での強化は難しそうなので、攻撃力を上げて早期決着を目指す方向で考えてみる。とりあえず敵は闇っぽいので、聖なるリングをザックに装備させる。コートセイムは武器と防具を売っていないので強化が難しい……。次にロディのアームを鍛える。ABMランチャーのATKが安いのでとりあえず金をつぎ込むと、1回で30とか平気で上がり、最終的に140とハンディキャノンのATKを軽く追い越してしまった。しかし命中率は87%でカンスト。まあどうせロックオンはすぐに溜まるし、あまり問題にはならないはず。 ザックがエピタフで覚えた早撃ちはブラスターチャージだった。敵1体に攻撃すると、他の敵にも少しダメージが入るっぽい。気休めかもしれないが、これで2体の敵も一度に相手ができそう。回復役のセシリアは速度が敵より速くないと厳しいので、開幕即クイックを自分に使い、先制できる確率を少しでも上げておく。

そういう戦略でもう一度ボスに挑んだところ、まずABMランチャーの威力を上げたのが効いて、一撃で1000程度のダメージを与えられるようになった。ブラスターチャージはターゲットに600程度、もう1体に100程度なので強いのかよく分からないが、全体攻撃できると精神的に安心するのでとりあえず毎回撃つことにして、ロディとザックで攻撃力が高いルシエドを集中攻撃する。セシリアのクイックも効き、ミスティックが無いときは死にそうなやつをヒールで回復、そうでなければミスティック+ポーションベリーという行動にすることで、死にかけ状態をほぼ回避できるようになった。

頑張って倒したのに、ブーメランはこれでも手加減していたとか言い始める。魔族強すぎない?(n回目)とりあえず魔族が撤退したので宝箱を開けると、ルーンドライブを手に入れた。

マックスウェル氏に事の次第を話す。ルーンドライブは増幅装置の一種であり、彼が持っているもう1枚と合わせれば、アースガルズの真の力を引き出すことができるようになるらしい。これで空が飛べるのか?

何はともあれ、この後ジェーンが渡り鳥一行の歓迎パーティを開いてくれた。そしてパーティの後、ジェーンが話があるといってロディを連れ出す。

ヴォルカノントラップでロディに命を助けられたことを引きずっているらしい。父親が孤児の面倒を見始めて、一気に貯蓄を失いこの辺境の村に流れ着いて、カラミティ・ジェーンとして金策に走らなければならなくなったジェーンの価値観では、この荒れ果てた世界において、優しさは決して成就しない希望を持たせるだけの残酷なものである。ロディが単に優しさで世界を救おうとしていて、その一環としてジェーンを助けたのであれば、そんなものは到底受け入れられない。世界が好きで、好きなものを救うために頑張っている、ただそれだけなのだと言ってほしい、と心中を吐露したジェーンに動かされ、ザックは大切なものを守るという思いに気付き、新しいフォース「ディフェンサー」を覚えた。

と、そこへアルハザードが現れる。ルーンドライブを渡すか、さもなくばこの村を襲撃するという。マックスウェル氏によれば、もう1枚のルーンドライブは結界のほこらに安置してあるという。魔族の襲撃に備え、渡り鳥たちが村を守り、住人は全員ほこらへ避難させるという手はずになった。

しかし、いつまで待っても魔族は村に現れない。そこでハンペンが、この襲撃予告はおとりだったのではないかと気づく。もう1枚のルーンドライブは可能なかぎり安全な場所に置いてあるはずであり、それは村人たちが避難する場所と一致すると考えられる。アルハザードはその場所をあぶり出すためにわざと予告をしたのではないか。

急いで結界のほこらに向かうと、なんと結界が破られていた。部屋に避難している人たちに話を聞くと、村人の中に魔族が紛れ込んでいたらしい。しかしなぜ結界を無視して入ることができたのか。そういえば、セント・セントールでも同じように結界が破られていた……。

謎を残したまま、次回はほこらの探索から。